捨てる神あれば拾う神あり
2023.08.19
また今日も創業当時のお話ですが、お付き合い下さい。
創業して間もない頃は、大手住宅メーカーや地元ゼネコンの下請けとして大工工事を請け負うのが私達の仕事でした。
住宅建築や大型建築物の大工工事を請負っていたので、私以外は全て大工の職人さんで構成されていました。
当時は私の父親が大工の親方であり、弟である大工の職人とその仲間が7~8人の職人集団でした。
住宅建築の現場をいくつか掛け持ちして作業する毎日でしたが、ある日仕事をもらっていた住宅メーカーが突然倒産したと連絡がありました。
私は急いでその会社へ行くと
白い張り紙がしてあり、会社の中には誰もいませんでした。
「やられた・・・」
当時この会社から月末に支払いがある予定だった大工の手間賃は約250万円ありました。
もちろんこの250万円は支払われる事はありません。
私は自身の通帳からお金を用意して月末大工の職人さんへ手間賃を支払いました。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり
この難局の後には、私達を拾ってくれる神が現れたのです。
この神は、北海道の札幌に本社を置く高性能住宅の建築会社でした。
この会社のノウハウを教えてもらいながら、高性能住宅建築の第一歩を踏み出したのもこの時期です。
フランチャイズ方式により加盟店という形でスタートし、高性能住宅を年間5棟程度建築していました。
もしも、突然の倒産や資金の回収が出来ないという窮地がなかったとしたら、今のオカケンホームは存在しなかったかもしれません。
ピンチはチャンスである事を実証出来るリアルで貴重な体験でした。