家造りの原点に立ち返る

2025.06.30

弊社の家造りのコンセプトは、この日記をご覧いただいている方なら理解していただけていると思います。

 

断熱性や気密性に優れる高性能な住宅は住み心地が良く省エネで光熱費を抑えられるという特徴があります。

 

これ以外にも各部屋の温度差が少ないので心筋梗塞や脳卒中のリスクも最小限に出来ます。

 

外気温に左右されにくい住宅は、小さいお子様や女性やお年寄りにも優しい室内環境になるので、冷え性になりにくく免疫力が高く維持出来るメリットもあります。

 

そこで暮らすご家族が健康で快適に暮らせ幸せを感じる住まいを造るのが弊社の家造りのコンセプトです。

 

 

住宅は一度建築すれば、その家に数十年住み続けます。

 

高性能住宅を選択し健康で快適に暮らすか?

 

ネームバリューや見た目の良い住宅を選択し不健康で我慢して暮らすか?

 

運命の別れ道

 

住宅を建築する時には気づかない選択肢ですが、私は非常に重要な選択だと考えています。

 

何の為に住宅を造るのか?をもう一度原点に立ち返り考える必要があるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

センスの良いお客様

2025.06.29

弊社に訪れるお客様の大半はセンスの良い方です。

 

着ている服や乗る車はもちろん、ライフスタイルも素敵な方が多いように感じます。

 

このセンスとは会った瞬間に「あっこの人はセンスがいいかも?」と感じます。

 

そしてお話を聞く過程でお客様のセンスが見えてきます。

 

センスが光る方は「外観は板張りの大屋根でウッドデッキを配置し玄関ドアは・・・」と住宅に対しこだわりがあるのが特徴です。

 

私達はこうした要望を叶えるべくご提案していますが、私達のセンスはお客様に鍛えられているようにも感じます。

 

「ドアの色をブルーにしたいのですが」

 

「こんなブルーですか?」

 

「そう、そうこのブルーです!」

 

といった具合に私達もお客様のレベルに合うセンスを持つ必要があります。

 

 

 

 

 

 

住宅は自分流

2025.06.28

私の家造りの概念は特殊でありますが、基本的にはそこで暮らす家族が健康で幸せになるのを第一に考えています。

 

健康で幸せな生活を送るには、快適な空間や不快でない室内温度が必要なのはもちろん光熱費を抑え経済的に豊かである事も重要です。

 

これ以外には、住宅の中で楽しさを感じる事も重要であり、自分流の価値観も大切にしています。

 

世間一般の価値観ではない、自分や家族が楽しく感じる空間を実現するのが住宅なので金太郎飴のような大量生産型の既製品住宅の世界とはことなります。

 

少々哲学的なお話になりましたが、私はこんな事を考えながら住宅を設計し造っています。

 

屋外には屋根のあるウッドデッキがあるお宅です。

 

天気の良い休日にティータイムや食事も出来ます。

 

建物の大きさや豪華さで決める既成の価値観ではなく、お客様の価値感で家造りを提案するのも弊社の特徴です。

 

 

 

 

 

 

横長窓

2025.06.27

弊社では住宅のこんな場所に横長窓を配置しています。

 

玄関や玄関クロークの高い位置に横長窓を配置します。

 

この窓の特徴は同じ面積の縦長窓よりも光を多く取り入れられる特徴があります。

 

また、天井付近に配置する事で外から見えにくいのでプライバシーを保ちやすいメリットもあります。

 

洗面所の鏡の上にも配置します。

 

居室の場合、手が届く場所に窓を配置しますが洗面所には鏡が必要なので鏡の設置を考慮すると窓は天井付近であればプライバシーを保ちつつ鏡の邪魔にもなりません。

 

「でも窓が開けられないのでは?」と感じる方もいると思いますが、建物には換気システムがあるので基本的に窓を開けて換気する必要はありません。

 

もしも屋外の空気を取り入れたい時は各居室の窓を開ければ空気の入替も出来ます。

 

部屋の用途によって窓の形状を決めています。

 

 

 

 

米松の梁

2025.06.26

住宅の構造材は大きく分けて土台・柱・梁で構成されており、この他にも筋違いや火打ち梁などがあります。

 

今回は梁についてお話します。

 

梁とは柱の上部に配置する横架材であり2階の床や小屋組みを支える構造材です。

 

幅は105ミリ又は120ミリ、梁せいは210~300ミリ前後が多く、柱のスパンによって梁せいが決められておりスパンが広い時は450ミリの大梁になる場合や無垢材ではなく積層材になるケースもあります。

 

梁の材種は松系が多く赤松の積層材やアメリカ産の米松を採用するケースが大半です。

 

赤松は大木ではないので梁せいは大きく取れませんが、積層材にする事で大梁に対応出来ます。

 

米松は大木なので梁せいを大きく出来るメリットや比較的品質が安定している為、全ての梁を米松にする場合もあります。

 

ドライビームと呼ばれる米松の梁材は人口乾燥材で狂いや割れが少ない特徴があります。

 

未乾燥材の梁も市場に存在しますが狂いや割れが発生する問題があるので弊社ではドライビームを採用しています。

 

木造住宅の構造材は非常に重要な部分です。

 

構造材を目で見て手に取り「この材料なら大丈夫だ」と比較検討する住宅建築会社は多くありません。

 

材木業者さんやプレカット工場に全てお任せという会社が大半ですが、私達は厳しい目で構造材を選別する事を怠りません。

 

本物を見極める確かな目で構造材を選ぶのも私のこだわりです。

 

 

 

 

 

 

 

ヒノキの土台

2025.06.25

弊社で採用している土台はヒノキの無垢材です。

 

無垢材は大きく分けて未乾燥材と人工乾燥材があり、未乾燥材は含水率が高いので狂いや割れが入りやすい問題があります。

 

人工乾燥材は含水率18%以下で乾燥状態にあり狂いは少なく割れにくい特徴がある一方、価格は人乾材の方が高価です。

 

価格で比較すると未乾燥材の方は安価であるものの品質を考えれば乾燥材の一択です。

 

ヒノキの木材は日本列島北から南まで生息しており各産地で品質が異なります。

 

私達が採用するヒノキ材は緻密で油分を多く含み節があり硬く狂いの少ない良材を選んでいます。

 

採用する前に材木業者さんからサンプルを提出してもらい、手に取り重量を確認し木の状態を見て採用するか否かを決めています。

 

今まで数多くのヒノキ材を見た経験により、サンプルを手に取ればすぐに良材かそうでないかが分かります。

 

ヒノキの土台と大引きです

 

節の部分は緻密で硬く白い部分はシラタと呼ばれ比較的柔らかい特徴があります。

 

理想的なヒノキ材は赤身が多く、ある程度節のあるものが緻密で良材です。

 

節がない方が良いという考えもありますが、これは内装材に使われる柱や板材などであり構造材の土台や柱には上記のような部材が適しています。

 

 

 

産業廃棄物を減らす取り組み

2025.06.24

住宅の工事現場では工事の過程で産業廃棄物が発生します。

 

廃棄物の種類は木材の端材や梱包材などがあり一般的には処理業者さんの産廃箱を置き廃棄物を入れます。

 

しかし、何でもかんでも箱の中に入れてしまうと処分費が高額になってしまいます。

 

当然ですが、この産廃処分費も建築工事費の中に入っており、業者によっては高額な産廃処分費を計上しているケースもあります。

 

私達は出来るだけ産廃処分費を少なくする努力を怠りません。

 

30センチ~50センチ位の木の端材は専用のかごに入れて薪ストーブ用として再利用し、10センチ~20センチの細かい木の端材だけを産業廃棄物として処理します。

 

梱包に使われる段ボールについては現場から近い再利用のリサイクル施設まで運び段ボールの処分費をゼロにしています。

 

産業廃棄物を減らすには手間と時間がかかりますが、高額な処分費をお客様から頂く訳にはいかなので地道に選別するのが弊社の取り組みです。

 

 

産業廃棄物を減らす取り組みは20年以上前から行っています。

 

私は現場の産廃箱の中を見て「このゴミは箱に入れない事」「あの端材は箱から一度出し別の処理方法で処分するように」と担当者へ細かく指示します。

 

毎週、毎週ダメ出しを繰り返し時間をかけて産業廃棄物削減が出来るようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅着工数の推移と予測

2025.06.23

ある住宅関係の書籍の中にこんなデータがありました。

 

住宅着工数の推移と予測です

 

 

1985年頃、年間着工棟数は160万戸台と活況でしたが、着工数は35年間減少し2020年以降は80万戸台に大きく減少しています。

 

長く続いたデフレ経済からインフレへ反転したのは2020年頃であり、この時期から住宅建築価格も上昇し始めました。

2040年の予想は50万戸台に入るようで最盛期の1/3になる計算です。

 

住宅建築価格は高止まり、着工棟数も減少の一途である業界は今後衰退産業である事は間違いありません。

 

非常に厳しい業界ですが企業淘汰が進む中でも生き残れる企業も存在します。

 

お客様満足度120%を掲げ良質で住み心地の良い住宅を建築し一転突破型経営で突き進みます。

 

 

 

 

過敏症

2025.06.22

住宅には様々な建材が採用されています。

 

室内の内装材には、合板や石膏ボードなどや樹脂製の部材、ビニール製品などを採用する必要があります。

 

こうした工業製品は天然素材ではなく石油や接着剤が使われている為、過敏症の方は「ちょっと匂いが」や「室内に入ると嫌な感じが・・・」となるケースもあります。

 

内装材の全てを天然素材である木材や紙に限定し接着剤や石油製品を省けば過敏症の方にも対応出来ますが、現実的に内装材の全てを天然素材にするのは非常に難しいのが現実です。

 

キッチンを構成する部材は接着剤が必要な合板やMDFというパルプを圧縮した部材で構成されていたり、浴室の内装材もプラスチックである場合がほとんどです。

 

出来るだけ天然素材で構成する事も不可能ではありませんが、費用が高額になる問題もあるので現実的ではありません。

 

こうした背景から私達は出来る事を1つづつ取り組んでいます。

 

室内に放出されるホルムアルデヒドなどを吸着分解するハイククリンボードを採用し、床材は無垢材をお勧めしています。

 

壁と天井はクロス仕上げが基本ですが、下地のパテやクロスの糊は人体に悪影響の出にくい商品を採用しています。

 

キッチンや浴室のユニットバスはメーカーの商品を採用し価格を抑えています。

 

何でもかんでも高価な天然素材を採用するのではなく、価格を抑えつつ天然素材も取り入れ室内環境の浄化も出来るよう内装材をセレクトしています。

 

 

実は私も過敏症なので同業他社の住宅に入ると「あれ、この匂いは嫌だな・・・」と感じる事があります。

 

こうした感覚を持っていたお陰で今の家造りになったのかもしれません

 

 

 

 

 

 

創業28年

2025.06.21

いつもオカケン日記をご覧いただきありがとうございます。

 

弊社は平成8年11月1日に創業し今期で28年目になります。

 

創業当時は金なし・コネなし・スキルなしの状況下私一人で注文住宅事業を立ち上げました。

 

当時の私はゼネコンでの現場監督経験8年、現場の大工経験2年がありましたが住宅の設計や接客などの業務経験はゼロでした。

 

なので創業当初は私の友人に住宅の設計や作図を依頼、建築確認申請業務は外注へ依頼し木造住宅を建築していました。

 

創業から数年間は実家の倉庫を事務所として利用していた為、お客様を会社に招く事は出来ず打ち合わせは私がお客様のお宅に伺っていました。

 

倉庫の中の事務所には古びたスチール机と椅子と感熱紙のファックスが1台だけしかなく、コピー機もなく図面のコピーは近所のコンビニへ10円玉を持って行きました。

 

何にもない状態ででしたが、奇跡的に受注が舞い込み初年度は1憶6千万円程度の売り上げだった記憶があります。

 

その後東貝沢町へ自宅兼事務所を開設し年間10棟程度の受注を10年間継続する事が出来ました。

 

そして17年前今の西島町へ移転しました。

 

何もない状態からの創業期の私は想像を絶する忙しさにもかかわらず役員報酬は30万円と低く創業から10年間は1年間の休日は5日程度で週70時間以上の過酷な労働は続きました。

 

当時の私は若くエネルギーがあったからこそ出来たのかもしれません。

 

私は当時心の奥にこんな思いがありました。

 

いつか普通の人と同じように休日を取れる日が来る

 

いつか収入は今よりも上がる日が来る

 

だから今は我慢して・・・

 

10年間の我慢は続きましたが私の考えは少しづつ現実化しました。

 

今の世の中「我慢しなさい」という言葉はあまり聞かなくなりましたが、夢を叶える為には少々の我慢も必要なのかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

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