シート・冠水養生
2025.07.27
ここ数回基礎工事の内容についてお話しましたが、実は基礎工事終了後も重要な作業があるのを知ってる人はごく少数です。
コンクリート打設後の基礎で重要な作業とは、コンクリートを急激に乾燥させない対策や凍結防止の措置です。
凍結防止は1月と2月の寒い時期限定ですが、コンクリートが凍結しないよう養生します。
それ以外の時期は、コンクリートが急激に乾燥しないよう注水し養生材を基礎全体に被せ過剰な乾燥を防ぎます。
基礎の立ち上がり天端と土間コンクリートに注水し水を張った後、基礎全体をシート養生する事でコンクリートの過度な乾燥を抑制出来ます。
この養生によりコンクリートは徐々に乾燥するのでコンクリート自体の強度は最大になります。
過度な乾燥はコンクリートの収縮によりヒビ割れが出る可能性が高くなる問題があるので対策が必須です。
コンクリート打設後、数日間の養生をした後はシートと型枠を外します。
型枠も打設後すぐに外さないので過度な乾燥を防げます。
こうしたコンクリート養生は面倒な作業であり手間もかかりますが、このようなひと手間をかけるだけで同業他社が施工する基礎よりも強固な基礎が出来上がります。
地味な作業なので「こんな作業をしていたのか?」という感覚かもしれませんが、私達は誰も見ていなくてもこだわりの作業をする職人のような会社です。
完成すれば見た目は変わらない基礎ですが、非破壊検査をすれば強度の差は大きく異なります。