米松の梁
2025.06.26
住宅の構造材は大きく分けて土台・柱・梁で構成されており、この他にも筋違いや火打ち梁などがあります。
今回は梁についてお話します。
梁とは柱の上部に配置する横架材であり2階の床や小屋組みを支える構造材です。
幅は105ミリ又は120ミリ、梁せいは210~300ミリ前後が多く、柱のスパンによって梁せいが決められておりスパンが広い時は450ミリの大梁になる場合や無垢材ではなく積層材になるケースもあります。
梁の材種は松系が多く赤松の積層材やアメリカ産の米松を採用するケースが大半です。
赤松は大木ではないので梁せいは大きく取れませんが、積層材にする事で大梁に対応出来ます。
米松は大木なので梁せいを大きく出来るメリットや比較的品質が安定している為、全ての梁を米松にする場合もあります。
ドライビームと呼ばれる米松の梁材は人口乾燥材で狂いや割れが少ない特徴があります。
未乾燥材の梁も市場に存在しますが狂いや割れが発生する問題があるので弊社ではドライビームを採用しています。
木造住宅の構造材は非常に重要な部分です。
構造材を目で見て手に取り「この材料なら大丈夫だ」と比較検討する住宅建築会社は多くありません。
材木業者さんやプレカット工場に全てお任せという会社が大半ですが、私達は厳しい目で構造材を選別する事を怠りません。
本物を見極める確かな目で構造材を選ぶのも私のこだわりです。