住宅補助金の裏側
2025.09.21:
高性能住宅を建築すると国から補助金が支給される再度があります。
補助される金額は160万円や80万円と高額ですが、160万円の補助金は申請が殺到し予算が終了しました。
80万円の補助金は申請可能ですが、実際には申請費や補助金申請に必要な工事の変更などを考慮すればメリットは大きくなりません。
構造計算が必要になり費用が発生する他、基礎に地中梁を追加するなどの費用が発生します。
こうした事から補助金80万円満額が手に入る訳ではありません。
今年4月以前、一般的な2階建て木造住宅には構造計算や基礎の地中梁は必要ありませんでした。
しかし補助金を受ける為には必要となり「こうした計算や追加工事は本当に必要なのか?」という感覚を持つ建築士は少なくありません。
住宅建築する方にとって国からの補助金は有難いものであるのは間違いありません。
国からいただけるのであれば面倒な申請や工事をするのは当然ですが、それらにかかる費用が高額になり手元に残るお金が少額になってしまうのであれば本末転倒です。