地方の住宅建築業界の今
2025.10.3:
地方の住宅建築業界は4月の建築基準法改正以降着工棟数が大きく減少しています。
木造住宅の建築確認審査が厳格化され構造計算する場合、申請後2か月程度の審査期間が必要になります。
このような状況から4月から7月までの着工数は大幅に減り8月以降も着工数が上振れする様子はありません。
また、製造原価の高騰により木造住宅の価格は日々上昇しており現在坪100万円以上、大手メーカーでは坪120万円や150万円という話も聞くようになりました。
価格アップは避けられず、弊社も例外ではないので1棟1棟積算し必要最小限の利益をプラスしてお客様へ建築費を提示しています。
私達に出来るのは、会社の固定経費を抑え無駄な支出をしない位しかありません。
私は毎週現場へ行き家造りの状況を隅々まで見ています。
現場に行くと「この造り方ではなく別の方法もある」や「あの素材に変更した方がコストダウンできる」とアイデアが浮かびます。
こうしたアイデアを会社に戻って方眼紙に書き込みコストダウン可能か?検討しています。
現在、天井と壁の断熱・気密について省力化出来るアイデアがあるので具現化出来るか積算中です。
住宅業界は不景気ですが企業努力で出来る事はまだまだあります。
下を向かず上を向いて新しい住宅造りの方法を模索する日々は続きます。