耐力壁と断熱・気密

2025.10.27:

木造住宅には地震などの外力に対し耐力壁が必要になります。

 

この耐力壁は木造軸組み工法は、筋交いや構造用合板による面材の耐力壁があります。

 

弊社は筋交いによる耐力壁を採用してきましたが、外壁面を構造合板による面材の耐力壁を今後取り入れる予定です。

 

こうした取り組みは耐震等級3取得の目的があり、面材による耐力壁は耐震性が向上するメリットがあります。

 

面材の耐力壁はコストアップしますが、羊毛断熱を硬質ポリスチレンに変更し断熱性能はそのままで種類を変更し室内通気工事の削減によりコストダウン出来ます。

 

耐力壁の変更や断熱材、室内通気層の省力化などについて改善する計画は進んでいます。

 

これと同時に天井断熱の方法も断熱性能はそのままに小屋梁の天端に構造用合板を張り断熱下地兼気密層を施工する省力化にも取り組む予定です。

 

天井断熱はセルロースファイバー300ミリの施工していますが、現場発泡ウレタンへの変更も視野に入れています。

 

断熱素材の変更や施工手間の省力化により断熱性能は変わらず、耐震性の向上やコストダウンも実現できる予定です。

 

こうした変更は非常に複雑で面倒な検討になりますが、ゼロベースで原点に立ち返り取り組んでいます。

 

私は毎週現場へ行き隅々まで工事の様子を見ます。

 

すると「何でベニヤが2枚張ってあるのだろう?1枚で出来ないものか」と考えます。

 

ベニヤが2枚で材料費が2倍、2枚張る施工費は2倍となれば半分の材料費と施工手間に出来るはずです。

 

ここで半分の施工が可能になったところで2万円程度のコストダウンかもしれませんが、毎週・毎月このような取り組みを続けていれば大きなコストダウンが実現出来ます。

 

ビス1本、釘1本をどう使うか?から見直すのがコストダウンの第一歩です。

 

 

 

 

 

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