今の木造住宅の耐久性は何年?
2020.06.1:
今回は木造住宅の耐久年数についてお話します。
まずは昭和初期に建築された築50年以上の木造住宅について
この時期に建築された木造住宅は、基礎は布基礎で土間はコンクリートを施工していない家がほとんどです。
土間コンを施工しないケースは下が土なので、白アリの被害や湿気の問題があり土台や柱などの構造材がダメージを受けている可能性があります。
屋根は瓦屋根が多く雨漏りによる木材の腐食の問題や、南面に掃出しのサッシが多く、耐震性にも不安が残ります。
これに対し現在建築されている住宅は、べた基礎により土間コンクリートが施工されているので、湿気やシロアリによる被害が最小限になります。
また、屋根もグラスファイバーシングル葺きやガルバリュウム鋼板葺により雨漏りのリスクもほとんどなく、耐震性能も著しく向上しています。
こうした住宅になると、構造材の経年変化がほとんどなくなるので耐久性は飛躍的に伸びます。
私の感覚では、欧米並みに70年から100年程度の耐久性があると感じています。
欧米並みの耐久性があると言っても外壁や屋根に修繕は必要であり、水回りにリフォームも必要です。