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日銀追加利上げ

2025.12.27

日本銀行は12月19日に、政策金利を0.5%程度から0.75%程度に引き上げる追加の利上げを決定しました。

0.5%超の政策金利は1995年以来、30年ぶりとなるそうです。

今回の利上げを受けて住宅ローン金利(特に変動金利)はどのような影響が出るのでしょうか。

 

 

今回の利上げによって住宅ローン金利がすぐに上がるわけではなさそうです。

多くの銀行では、住宅ローンの基準金利の見直しを4月と10月に行っていますので、利上げが反映されるのは、次の見直しタイミングになる可能性が高いです。

このため、今回の利上げを受けて住宅ローンの変動金利が引き上げられるのは、2026年4月になるとみられています。

 

 

さらに、注意したいのが金利が上がるタイミングと家計への影響が出るタイミングの違です。

基準金利が4月に引き上げられたとしても、実際にその金利で返済が始まるのは3カ月後になる銀行が多いようです。

そのため、返済額が増えるのは来年の7月頃になるケースが一般的です。

仮に、借入残高3,500万円、金利0.5%で借りている場合、0.75%へ上昇すると毎月の返済額は約4,000円増える事になります。

 

今後の政策金利について、2025年度に0.75%、2026年度、2027年度にもさらに上がる可能性があると考えられています。

 

 

2025年の日本の実質賃金は、物価高が賃金上昇を上回っている為、長期間にわたり物価上昇に追いつかない状況が続いています。

そんな中で政策金利を上げるという事は変動金利の住宅ローンを組んでいる方には大きなダメージとなります。

 

 

今後も住宅ローン金利は段階的に上昇していく場合、いつどの程度影響が出るのかを冷静に見極めながら、住宅ローンを選ぶ事がこれまで以上に重要になりそうです。

フラット35などの全期間固定金利の商品を選ぶ事も選択肢に入れた方が良いかもしれません。

既に変動で住宅ローンを組んでいる方も借り換えを検討するタイミングを意識しておくのも良いのかもしれません。

 

tanaka

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